海王丸の出港
海王丸が出港するのをサポートするのは、2艘のボートです。
短い距離の間に前後の向きを変えてUターンさせるのです。
停泊しているときは、前方を向いてそのまま停まっていて、後ろ側が外洋の方に
向いているからです。
ロープで船同士を繋いで、ボートが引っぱったり、ときには押したりして
海王丸の向きを変えます。
私が好きな帆船の姿は、上の画像のような縦方向から船を見るときです。
横側から見た姿は、高さと船の長さが調和していて、優雅で女性的な
ゆったりとした優しい雰囲気と安心感があります。
しかし、縦方向から見ると何重にも重なって見えるマストやヤードは重厚で、
威圧感さえ感じられます。
横の幅の狭さに対して、縦に極端に高いので、他の船舶との構造の違いが
際立ちます。
縦方向から船を見る機会は、入港時か出港時の極わずかな時間しか
ありません。
残念ながら、入港してくるところは見たことがありません。
出港の時間は正確に決まっているのですが、入港の時間は予定より“ぶれる”
ので、“港してくる最中”は見たことがありません。
きっとかなり感動するだろうと思います。いつか見てみたいです。