2008/10/29 水曜日

小さなアレンジ

Filed under: カービング, 食べ物 — mtd @ 21:55:38

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(白:大根、オレンジ:にんじん、緑:きゅうり、黄:かぼちゃ )

久しぶりに小さな器にカービングをアレンジしてみました。

こちらは生のままですので、きゅうりだけを除いて、電子レンジで加熱調理して

召し上がって頂くことができます。

加熱した後、きゅうりだけ後で加えると美しい料理になります。

料理として食材を盛り付ける場合、通常は器から食材が外にはみ出さないように

しますが、展示など、フラワーアレンジメントのようにするには、器から素材を

はみ出させ、広がりを出すということが、ポイントの一つになると思います。

こちらのアレンジも、器はごく小さいもので、口の直径が5cmほどのものです。

しかし、上から見て、器の口が見えないようにカービングした花を差していくと、

直径が10cmほどに大きくなります。

ですので、展示の際の器選びは、小さなもので十分です。

お茶碗くらいの大きさの器ですと、かなりたくさんのカービングした花を用意

しなければ器を埋められません。

平皿や盆のようなものですと、逆に空間を残してアレンジするとよいと思います。

2008/10/27 月曜日

丸いケースのソープ・カービング

Filed under: カービング, ソープ・カービング — mtd @ 0:01:56

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ころんと丸いタイプのバラをカービングして、タイの丸いケースに入れました。

間に差している白い蕾は、ジャスミンの蕾の形のアートフラワーです。

タイでは生のジャスミンの花や蕾を縫い合わせて、飾りを作ったりするのですが

それを模したアートフラワーです。

蕾の大きさも5mmほどの小さなもので、 こちらの作品に差していくときに

どうやって作られているのか、まじまじと見ては、タイの手仕事の細かさに

感心していました。

2008/10/24 金曜日

「風の前奏曲」でのカービング

Filed under: カービング, タイ — mtd @ 0:18:49

先日、NHKBSでタイの映画「風の前奏曲」が放送されました。

タイの伝統楽器のひとつ、ラナートという木琴のような楽器の名手の生涯

の物語です。

19世紀後半に生まれ、1940年代に亡くなる・・・高齢で亡くなる頃に、

戦争をしていた時代という設定です。

主人公が青年になって、宮廷の楽団に召抱えられた後、台所で食事を取るように

勧られるのですが、台所で食事をしていたときに後の奥さんとなる女性と

初めて顔を合わせます。

丁度その女性がカービングの練習をしていて、そのカービングした果物を

もらうというのが2人の出会いの場面です。

一般庶民の生活の中ではなく、やはり宮廷の奥での話で、

昔、タイでどのようにカービングをしていたのか、歴史を見られたようで、

大変嬉しく思いました。

また、伝統楽器の名手と美人のタイ女性の出会いのきっかけとなったという

設定もロマンティックで、カービングに関わるものとしては、心躍る場面でした。

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「こちらのタイの映画に出てきたカービングの素材は何ですか?」 という質問が

ありました。

中心に大きな花があったのですが、熟したパパイヤをカービングしたものでした。

また、主人公が手に取って見ていたオレンジ色のバラも、にんじんではなく

パパイヤでした。

上の画像は、熟したののではなく、青いパパイヤですが、数年前に私がタイに

行ったときに練習したものです。

市場でバナナの葉っぱとバラの花びらを買って、一緒に写真に撮りました。

タイでは、花びらだけの状態で、バラが売られています。

さて、タイ映画は、超B(C)級的な娯楽映画が多いのですが、秀作も勿論あります。

しかし、残念なことに秀作といえども、日本で上映される機会はほとんどあり

ません。

こちらの「風の前奏曲」は、日本でも上映されましたので、DVDやビデオにも

なっているかと思います。

カービングの場面は、上記の場面でちらっと出てくるだけですが、

ラナートの演奏が、「名手が試合形式で競う」という話なので、大変素晴らしい

です。

また、100年ほど前のタイがどのような感じだったのかも知ることができます。

皆、民族衣装を着ていたり、高床式の住まいだったり、宮廷が存在したり、

今タイを訪れても出会うことのないタイが描かれています。

大変興味深い作品です。機会がございましたら、是非ご覧ください。

2008/10/20 月曜日

2008年カービングのスペシャル料理

Filed under: カービング, 食べ物, 料理 — mtd @ 1:33:36

2008年10月19日、「カービングした野菜を使ったスペシャル・コース・料理」を

召し上がって頂く企画が無事終了致しました。

今年は、ことほぎや 様のフレンチに秋をイメージしたカービングをプラスしました。

秋のモチーフを考えていくと、日本を強く感じるモチーフが浮かんできて、

和のイメージのカービングとなりました。

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さて、こちらは何でしょう?にんじんなのですが、組み立てて立体的にします。

本当は、お一人に一つずですが、この写真では3つ並べています。

今回の企画は、昼と夜との2部で20名様分を作りました。

同じ形のものが20名様分できると、なかなかの圧巻です。

準備の段階でのたくさんできあがっている状態の写真を撮って

ご報告できると面白いと思うのですが、カービングをするだけで精一杯で、

写真を撮っている時間がありません。

たとえば、ひとつのカービングを作るのに、5分かかったとすると、

単純計算で、5分×20名分=100分 ・・・ですが実際には、野菜を洗ったり、

ゴミを捨てたりする時間も含むと、もっと時間がかかります。

今回は、お一人様に用意したカービングは、22個。

どのくらい時間がかかるのか、考えると・・・・・すごいです。

前日に仕込みが入るものは、前日に搬入し、当日持ち込みのものと2日に分けて

カービングしました。

秋を感じる素材を使うということで、かぼちゃとさつまいものカービングが

多かったので大変硬く、最後にはぺティナイフでかぼちゃやさつまいもを

切り分けるだけで手が痛くなりました。

カービングを長時間すると、カービングナイフを持つ指が痛くなったり、

野菜を支えて持っている、左手首が痛くなったりするのですが、

ぺティナイフを握る掌が痛くなったのは初めてでした。

さて、上の画像は、とんぼをイメージしたにんじんです。

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よく蝶をこのような感じでカービングしますが、少し羽を細長くして目を丸く大きくし、

とんぼのような雰囲気にしてみました。

スープのお椀の縁に差したので、当日盛り付けるお椀に

ひとつひとつ落ちないように仕上げていきました。

こちらは準備段階での写真なので、まだスープは入っていません。

実際の料理の様子は、後日HPにてご報告したいと思います。

2008/10/17 金曜日

かぼちゃの煮物

Filed under: カービング, 食べ物, 生徒さんの作品 — mtd @ 0:12:35

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先日のレッスンで作った、かぼちゃのカービングをYさまが煮物にしてください

ました。

また、にんじんでコスモスとキクの花も練習されたとのことで、しめじと一緒に

煮てくださったとのことです。

すっかり秋の雰囲気のお料理ですね。

私も、この日曜に「カービングした野菜を使ったスペシャルコース料理」の会を

予定しています。

今年で3回目となりましたが、秋をイメージしたモチーフを中心にカービングして

おりまして、お料理はフレンチなのですが、日本的な雰囲気になっています。

お2人、夜のお席が空いております。自信作となっておりますので、お時間が

ございましたら、是非お越しくださいませ。

2008/10/10 金曜日

2008年パーティにて受講生の方の作品11

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こちらはO様の作品です。

背の高いガラスの花器にカブラのカービングを差してあります。

花器の口からビーズとアイビーを垂らしていて、エレガントな雰囲気になって

いると思います。

作品を大きく見せるには、いかに高さを出すかということが大きなポイントの

ひとつです。

こちらの作品は縦に長いディスプレイで、空間を素敵に表現されています。

下には黄色いズッキーニのカービングで色のバランスも美しく、ひときわ目立った

作品でした。

2008/10/9 木曜日

2008年パーティにて受講生の方の作品10

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こちらはK様の作品です。

白いバラと葉っぱは大根、中央はかぼちゃのカービング、右のオレンジは

にんじんの丸彫りです。

大きな白いバラが印象的な作品です。

前後に大小のメリハリのついた葉っぱを配置し、前の小さな葉っぱには

カエルがちょこんと座っています。

涼しげな印象のディスプレイですね。

葉っぱや小物をうまく組み合わせて、作品に広がりとストーリーが出来て

いると思います。

2008/10/8 水曜日

2008年パーティにて受講生の方の作品9

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こちらは、T様の作品です。

パーティの前はお忙しく、作品が事前に用意できなかったとのことでしたが、

パーティのお席で、スイカをカービングされているT様の姿が!

当日、会場でスイカをカービングしてくださいました。

開場してから開始までは30分しかなかったのですが、急いで作品を展示

してくださいました。

毎年自家製の野菜やハーブをお持ちくださるのですが、今年もスイカの下に

丸くして敷いてあるのは、ご自宅で収穫されたレモングラスです。

大きなビーズの色も爽やかで、夏らしいディスプレイだと思います。

2008/10/6 月曜日

2008年パーティにて受講生の方の作品8

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お忙しいスケジュールの中、毎年作品の展示をしてくださるM様。

今年はソープ・カービングの作品でした。

ブルーのサテンの生地とゴールドの箱で、上品で高級感がありました。

なんだか宝石箱を開けたようですね。

中心のガラスの葉っぱのトレイが全体の雰囲気を引き締めて、作品のポイントに

なっていると思います。

ひとつひとつ丁寧にカービングされていて、寒色系の色が中心ですが、

クールになりすぎず、優しい雰囲気の作品だと思います。

2008/10/4 土曜日

2008年パーティにて受講生の方の作品7

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こちらは、Yさまの作品です。

毎年ビーツ(赤い丸大根)の作品を展示してくださいますが、今年はビーツを

ふんだんに使って、ゴージャスな赤いバラのリースを作ってくださいました。

まるで本物のバラのようです!

生花と違って野菜で出来ている為、ベジタブル・カービングの作品は重いの

ですが、これだけの花の数のリースは、かなりずっしりとしていて搬入も

大変だったことと思います。

また、後ろには細かい花びらのスイカのカービングがあり、リースの赤とスイカの

白がお互いの色を引き立たせていると思います。

右の小さなウリの作品があることで、3つできれいにまとまっていると思います。

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