ここ数年、様々な珍しい花を目にする機会が増えました。
10年ほど前までは、菊と言えばなんだか寂しい印象でしたが、今では色も豊富で
形もまん丸なものやコサージュのように大きなものまで、菊科の花も華やかな
印象のものがたくさんあります。
「ダリア」も馴染み深い花でしたが、あまりにも庶民的で贈り物にしたいような
イメージではなかったように思いますが、最近では花びらが深く丸く巻いていたり、
芍薬のようにボリュームがあったり、深紅の色で存在感のあるゴージャスな
ダリアをよく見かけるようになりました。
年賀用に和風のアレンジをする為に、菊科の花を中心に考えていたところ
ビーツでダリアをカービングすることにしました。
ビーツで作る花と言えば「薔薇」が一番ふさわしく、他の種類の花をカービング
してもたいして美しいとは思えず、「ビーツでは薔薇しか無理だなぁ。」と思って
いました。 しかし、今回ダリアを作ってみるとなかなか雰囲気がよく、ビーツで
作る花のバリエーションが増え、嬉しく思います。
タイのベジタブルカービングではダリアの課題は基礎中の基礎なので、
テクニック的には簡単すぎて年賀用に使うのはどうかと迷ったのですが、
今回はこの花を中心に置くことにしました。
しかし、最近のダリアの花は、昔のイメージのオーソドックスなダリアの形と
違って、様々なバリエーションがあります。今後は、基礎的な形以外に
もっと変化のある花の形を検討し、練習したいと思いました。