干支のカービング(午)
こちらは、さつまいもの午の形の飾り切りで、受講生のN様が、お正月に京都の
旅館に宿泊された際に、夕食の八寸の中のひとつだったそうです。
かわいいですね。
さつまいもは、お料理すると生のときより皮が赤くなり、果肉の黄色が黄金色に
なってとてもきれいです。
実際のところ、生のサツマイモを切るのは、なかなか硬くて難しいものですが、
お料理されると、美味しそうです。
私は、毎年年末のレッスンでは、おせち用の飾り切りをしています。
ここ数年は、干支をイメージした飾り切りをしていますが、なかなかデザインが
浮かばずに苦心します。
今年の午は、にんじんで横向きの顔(右側に たてがみ) にしてみました。
おせちの煮しめにしました。
なかなか午らしくならないのですが、レッスンをしていて、とてもお上手な方が
おられました。
何個作っても、とても「午」らしい完成度!
「まさか、午年ですか?」と伺いましたら、「そうなんです!」とのお答え。
「午年なんで、馬のものがあったら、ついつい注目して見ているからでしょう
か?」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。
おせち用のカービングは、料理することを考えた細工にしています。
煮崩れをしないように、あまり立体的にしないようにしたりしますので、リアルさを
追求するものではなく、イメージ的な細工を考えています。
最終の出来上がりの形のイメージがしっかりできていればいるほど、
「それらしい」細工ができます。
来年からは、その年生まれの方の作る、干支の作品に注目したいと思います。