タイのカービングの特徴一つは、柔らかな曲線だと思います。
タイダンスのしなやかな手や指の動きにも通じているものかもしれません。
葉っぱのモチーフも少し斜めに傾けるだけで、華やかな雰囲気になります。
ズッキーニは、繊維質が気にならず、皮も内側の果肉も柔らかくて
カービングナイフがすんなりと進みます。
きゅうりで葉っぱを作るよりも、表面がつるっとして滑らかで
また、 幅も広いので細工がしやすい野菜です。
最近になって、ようやくズッキーニのよさがわかってきました。
告白しますと、ズッキーニをカービングしたのは、今年が始めてでした。
なぜなら、食べるのが嫌いだからです・・・・・
今までにもときどき受講生の方から、「ズッキーニってカービング
できるんですか?」と質問をされては、「できると思いますよ。」と
アヤフヤな答えをし、ごまかしていました。(スミマセン)
私が初めてズッキーニを食べたのは、
今から19年前、アメリカに行ったときでした。
ホームステイしていた家庭のお母さんが、ズッキーニを料理してくれたのですが、
少し苦味があって、それ以来、苦手な野菜と決め付けていました。
ここ数年日本でもズッキーニが一般的に出回るようになり、
外食すると、たまに料理に使われたりしています。
その時は、食べるのですが、自分で買って食べる気にならず、
ずっとズッキーニを敬遠していました。
その為、カービングも試さずにいました。
しかし、カービングをしてみると、繊維質も感じられず、
適度に張りもあって柔らかく、とてもカービングがしやすいのです。
今まで試さずにいたのがとても残念です。
先日報告しました、ズッキーニの丸彫りを料理して、「きれいにできた!」と思って
食べたのですが・・・・・やっぱり、苦い。
苦いと言っても、ほんの少しですので、輪切りにして食べる分には、感じない程度です。
しかし、一度に分厚く切って食べたので、苦味を感じました。
カービングするのに適した素材なのに、頂くのはやっぱり苦手だなぁ・・・・・