2008/10/24 金曜日

「風の前奏曲」でのカービング

Filed under: カービング, タイ — mtd @ 0:18:49

先日、NHKBSでタイの映画「風の前奏曲」が放送されました。

タイの伝統楽器のひとつ、ラナートという木琴のような楽器の名手の生涯

の物語です。

19世紀後半に生まれ、1940年代に亡くなる・・・高齢で亡くなる頃に、

戦争をしていた時代という設定です。

主人公が青年になって、宮廷の楽団に召抱えられた後、台所で食事を取るように

勧られるのですが、台所で食事をしていたときに後の奥さんとなる女性と

初めて顔を合わせます。

丁度その女性がカービングの練習をしていて、そのカービングした果物を

もらうというのが2人の出会いの場面です。

一般庶民の生活の中ではなく、やはり宮廷の奥での話で、

昔、タイでどのようにカービングをしていたのか、歴史を見られたようで、

大変嬉しく思いました。

また、伝統楽器の名手と美人のタイ女性の出会いのきっかけとなったという

設定もロマンティックで、カービングに関わるものとしては、心躍る場面でした。

pap0007.jpg

「こちらのタイの映画に出てきたカービングの素材は何ですか?」 という質問が

ありました。

中心に大きな花があったのですが、熟したパパイヤをカービングしたものでした。

また、主人公が手に取って見ていたオレンジ色のバラも、にんじんではなく

パパイヤでした。

上の画像は、熟したののではなく、青いパパイヤですが、数年前に私がタイに

行ったときに練習したものです。

市場でバナナの葉っぱとバラの花びらを買って、一緒に写真に撮りました。

タイでは、花びらだけの状態で、バラが売られています。

さて、タイ映画は、超B(C)級的な娯楽映画が多いのですが、秀作も勿論あります。

しかし、残念なことに秀作といえども、日本で上映される機会はほとんどあり

ません。

こちらの「風の前奏曲」は、日本でも上映されましたので、DVDやビデオにも

なっているかと思います。

カービングの場面は、上記の場面でちらっと出てくるだけですが、

ラナートの演奏が、「名手が試合形式で競う」という話なので、大変素晴らしい

です。

また、100年ほど前のタイがどのような感じだったのかも知ることができます。

皆、民族衣装を着ていたり、高床式の住まいだったり、宮廷が存在したり、

今タイを訪れても出会うことのないタイが描かれています。

大変興味深い作品です。機会がございましたら、是非ご覧ください。

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