2007/9/2 日曜日

マーライ

Filed under: カービング, 生徒さんの作品 — mtd @ 0:03:31

以前のパーティでもご紹介したYさまが、

後日もう一度マーライを作ってくださいました。

marai01.jpg

タイでは、仏教関係のお供えにしたり、お守りのような感じで、

車のバックミラーに吊り下げたり、結婚式で新郎新婦が手首に通したりして

使われている、生の花を縫い連ねたものです。

こちらは、そのマーライをカービングで作った作品です。

実は、この野菜で作ったマーライは、私が数年来カービングしてみたいと

思っていた作品でした。

タイのコンテストで、このマーライを得意としているシェフがいらっしゃり、

毎年作品を拝見しては、「素敵だなぁ。どうやって作っているんだろう?」と

疑問で仕方ありませんでした。

花などのモチーフは、初めて見るデザインのものでも、

作り方は想像がつくのですが、このマーライの持ち手の部分だけは、

どうしても作り方がわからなかったのです。

カービングをしたシェフを見つけては、

「この上の部分は、スライサーでスライスして縫っているんですか?」と聞いて、

「そうだよ。」と教えてくれるのですが、細かいタイ語はわからないのと、

やってくれる身振りだけでは想像がつかず、ずっと疑問でした。

しつこく3年間聞き続け、去年ようやくわかったのです!

スライスして、その後、野菜をたたんで縫い付けていくのですが、

これこそ、文章で書いて説明するのは難しいのです。

「これは、身振りで説明されても、わからないなー。」と思いました。

自分で実際に作ってみて、想像以上に手間のかかる作業で、

「このマーライを幾つか作って、さらに他の作品もたくさん作って

展示しているなんて、どんなに作品製作に時間がかかっているんだろう?」と

感心するばかりです。

さて、こちらの作品の赤は、ビーツで作られています。

赤い花は、バラになっています。

ガクの部分は、きゅうりの端で作っています。 1本のきゅうりで2個しか作れ

ません。

白いところは、さつまいもで作っていて、ジャスミンの花になっています。

さつまいもは硬いので、花を作るのも時間がかかりますし、

縫い付けるのにも力がいります。

また、ビーツはカットすると血のような濃い赤い汁が出ます。

作業中のキッチンをご主人がご覧になって、びっくりされたとか。(笑)

こちらの作品も完成度が高く、本物のマーライのようです。

Yさま、お疲れさまでした!

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