いつもお世話になっている八百屋さんと野菜の旬の話をしていると、
今日は、立派な大きなかぼちゃが入ってるということで見せてもらいました。
皮の緑色が濃い、生命力を感じる立派なかぼちゃで、「おいしそう!」でした。
いつもカービングの素材というより、食べる観点からまず見てしまう私ですが、
考えを改め、
「切り分けずに丸彫りすると豪華なカービングができるだろうなと思いました。」
これがタイのかぼちゃなら、切り分けて花をカービングしたいのですが、
日本のかぼちゃは大きくて肉厚だとしても、果肉が硬く、
ひとつの花を切り出して作るのには、あまり適した素材とは言えません。
上の画像はタイのかぼちゃです。
皮にはゴツゴツとした粗い突起があります。
左に置かれたスイカと大きさを比べて頂くと、どのくらいの大きさなのか
想像していただけると思います。
タイのかぼちゃは、直径が大きくて30cm前後になるものがあります。
果肉の厚みも5〜6cmくらいある部分があり、
ひとつの花を切り出して作るのに十分な大きさがあります。
また、果肉が日本のかぼちゃに比べると柔らかいので、
花びらを薄くカービングして作ると、指で優しく外側に折り曲げて、
まるで本物の花びらが外に折れ曲がっているような
優しい雰囲気を出すことができます。
しかし、日本のかぼちゃだと、折り曲げようとするとポキッと折れてしまいます。
タイのかぼちゃが日本で手に入るようになるといいのですが、
肝心のお味はというと、あっさりしていて少し水っぽいです。
日本の方が好むような、ホクホクとしてずっしりとした
甘いかぼちゃではありませんので、
輸入が解禁されるという期待はもてません。
タイのかぼちゃと類似のかぼちゃを日本で見たことがあり、
カービングにチャレンジしてみましたが、果肉が粗くパサパサしていて、
ダメでした。
タイで練習しないといけない素材のひとつです。