お教室のパーティ 第12回 -2014.8.17-

講師作品全体像

今年の会場は、私の家から徒歩で行くことのできる「ジェームス邸」様をお借りしました。今、ウェディングの会場として人気のところです。2年前よりレストランとして営業を始められましたが、それまでは私有地だった為、門の前の道を通ることはできましたが、中の様子は全く見えず、「大きなお屋敷みたい。」と想像するだけでした。レストラン営業をされていると聞き、今年の春に興味津々で伺ったところ、手入れの行きとどいた広い芝生のお庭に感動しました。後日、パーティ会場を下見させて頂いて、素敵な空間にテンションが上がり、「今年はここで!」と思い、パーティのお願いをしました。スタッフの皆様にもサポートいただき、パーティがスムーズに進行しました。

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中央のスイカのカービング

[ Watermelon, carrot and Beetroot carving ]

中央は、黒皮のスイカを使ったカービングです。中心から直径10cmほどの所に丸い模様を連ねて配置していますが、円柱状のパーツを作らず、直接表面に模様を彫っていきました。右上には、渦巻きの模様を2つ配置しました。この渦巻きと、スイカの中心を結ぶ曲線を彫る時のナイフの角度に注意が必要でした。
 今回は、タイカービングの模様として多用される「一定の模様を繰り返す」デザインではなく、色んな柄を配置してみました。外側の模様も全て異なる模様にしました。 オレンジは、にんじんのカービング、赤は、ビーツのカービングです。

左下のメロンのカービング

[ Honeydew melon, Japanese radish and Pumpkin carving ]

「アシンメトリー(左右非対称)」と「中心に円柱状の形を作らないでカービングする模様」です。中央にリボンのようなモチーフを彫り、左下側に渦巻き、右上に渦巻きとハートのモチーフを彫りました。
 黄色は、かぼちゃのカービング、白は、大根のカービングです。

右下のかぼちゃのカービング

[ Pumpkin and Beetroot carving ]

ロロンというかぼちゃを頂いたので、パーティーの作品として彫ることにしました。中央にペイズリーのような形を彫り、内側に蝶を2匹向かい合わせに配置しました。下側に大き目の渦巻き模様、その右側に丸いモチーフを彫りました。赤は、ビーツのカービングです。

左上のスイカのカービング

[ Watermelon, Beetroot and Japanese radish carving ]

「中心に円柱状の形を作らないでカービングする模様」です。皮を剥いた部分は、皮を残した部分より低くなっていますので、近くで見ると皮の部分の模様が浮き出たように見えます。「アシンメトリー(左右非対称)」に内側の模様を配置する為、不自然に余る部分がないように気を配りました。赤は、ビーツのカービング、白は、大根のカービングです。

右上のメロンのカービング

[ Honeydew melon, carrot and Japanese radish carving ]

これ以外の作品が、花模様でなく、デザインが抽象的で複雑になったので、一目で花とわかるデザインも入れたくて、こちらのオーソドックスなタイカービングの花のカービングをしました。細かすぎる模様は、深さを出しにくいのですが、こちらの作品は、深さを出すことができます。オレンジは、にんじん、白は、大根のカービングです。

スライスしたソープのプレートと金魚

[ Soap carving ]

約2mmの厚みにスライスしたソープに、模様を切り取ってデザインを考えました。
 アイデアを考える段階では、薄くスライスしたパーツを貼り付けて板状にし、それを上に配置し、下側にもカービングを置いて、上の板状のモチーフの穴の間から、下の模様を見せようと思いました。しかし、実際に板状のものを作って上に置いたら、下側のものがほとんど見えませんでした。そこで、スライスしたパーツは、額の面に貼り付けることにしました。
 ソープがヴィヴィッドな色でしたので、以前にも彫ったことがあるのですが、この色には金魚がぴったりだと思い、金魚を彫りました。

スライスしたソープカービングの額

[ Soap carving ]

金魚の上に置こうと構想していたのですが、上にこちらの板状のカービングを置いたら、下がよく見えませんでした。
 折角作ったので、額の下の面に、同じモチーフで、薄いピンクのソープで作ったものを敷き詰め、その上に直径1cmのビーズを置いて、その上にカラフルな石鹸の板状のカービングを乗せました。近くで見ると、板が浮いているように見えます。。