読売テレビの「大阪ほんわかテレビ」においての取材報告

2008年9月7日(日)放送の「大阪ほんわかテレビ」にてベジタブル・フルーツ・カービングを紹介してくださることになりました。突撃!ほんわか調査団!」というコーナーで、吉本興業所属の漫才コンビ、NONSTYLE(ノンスタイル)のお2人がカービングを体験するという内容です。事前にディレクターのHさんが、よみうり神戸文化センターとよみうり梅田文化センターの2箇所のレッスンにお越しくださり、レッスン風景や作品をご覧になりました。

Hさんは実際にカービングをご覧になるのは始めてで、目の前で出来ていく作品に「すごいなぁ。」「きれいなぁ。」としきりに感心してくださいました。また、梅田のレッスンでは、たまたま体験に来てくださった方に、「ほんまにいい趣味ですよねぇ!僕が女性やったら絶対に習いますよ!」と熱く語ってくださり、その方が即日入会してくださったほどでした。

【写真】カービングを始めて見るノンスタイルのお2人 (※ノンスタイル様の写真使用(肖像、著作)につきましては許可を頂いております。)

私は、どのようなきっかけで取材のお話をくださったのか知りたくて、お伺いしたところ、「夏の話題を探していて、スイカが思い浮かびました。インターネットで検索して、配信されている動画を見て興味を持ったのです。」とのことでした。こちらの動画は、よみうり梅田文化センター様が作成してくださったもので、今年になって入会された方も「動画を見て来ました。」と言ってくださる方が数人おられ、作成頂いたことに感謝しています。ただ、カメラを見つめてコメントするのに慣れておらず、不自然な話し方や関西弁のイントネーションが、お恥ずかしいのですが・・・

取材当日は9時に、よみうり神戸文化センターを開けて頂き、教室をお借りしました。(センターがお盆休みにもかかわらず、S支配人自らお越しくださり、ありがとうございました。)レッスン風景もご要望でしたので、受講生の方3人にもお越し頂きましたが、皆様取材は初めてで、私も丸1日かけての取材は初めてでしたので、いざ、取材が始まると、一気に緊張した空気になりました。そんな中、ノンスタイルのお2人が大変気さくに声をかけてくださり、少しほっと致しました。


【写真】熱心に取り組むノンスタイルのお2人(白い衣装が石田さん、青が井上さん)

取材内容は、ノンスタイルのお2人が、カービングナイフに慣れて頂く為のシンプルな課題から始め、3種類の作品をカービングするというものでした。通常のレッスンでは、1種類の課題に約2時間かかりますが、それを3種類するというのは、かなりハードです。私も習っているときに、2~3種類のカービングを1日で教えて頂いたことが何度もあります。カービングは集中力を要するので、2種類以上の課題を教わった日はヘトヘトでした。ですので、今回初心者のお2人が、3種類もの課題に挑戦すると伺って、かなりお手伝いをしなければならないだろうと予想していました。

【写真】リンゴのキャンドル・ホルダー(左が井上さん、右が石田さん作)

まず、ナイフの持ち方を説明したところ、石田さんが先端恐怖症とのことで、「怖い!」と逃げ腰に!しかし、実際にカービングを始めると、意外や意外(?)お2人共、説明どおりに正確にナイフを進めていかれました。カービングナイフは、鉛筆を持つようにして使うので、最初は、ほとんどの皆さんが戸惑われ、私が作品に手直しをすることが普通なのですが、お2人はほとんど手直ししなくても最初の課題を仕上げました。これは、かなり異例なことで、正直なところ驚きました。3種類の課題とも、説明を熱心に聞いて、わからないところがあれば質問され、粘り強く作品に取り組んでくださいました。

【写真】メロン:石田さん作/スイカ:井上さん作

当初は、お2人がカットする風景を少し撮影し、その後はほとんど私が仕上げていくのかなと予想していたのですが、全ての課題をご自分達でカービングされました。長い時間カービングをする大変さはわかっているので、文句一つ言わずに最後まで作品を仕上げられた精神力は素晴らしく、さらに自由に模様をカットしてよいところは、オリジナリティのある模様をカービングされ、創造性の豊かさにも感心致しました。勿論トークも楽しく、すっかりノンスタイルさんのファンになったのでした。(笑)


17時過ぎまで作品作りを行い、その後作品をタイ料理に添えて飾り付ける為、阪急三宮駅西口北すぐのタイ料理店「バーンタイ レストラン」様へ向かいました。「バーンタイ レストラン」のオーナー及び店長さんは、私がタイ語を習っていた10年ほど前からのお付き合いで、親しくさせて頂いております。レストラン立ち上げの際、メニューの料理紹介の写真に私のカービングを提供させて頂きました。

こちらのお店は人気店で、私達が到着した頃にはすでに満席だったため、お店の外にテーブルをセッティングして、タイ料理を出して頂くこととなりました。 タイ料理にノンスタイルのお2人がカービングした作品と、私の作品も添えました。

【写真】カービングを飾ったタイ料理を試食

私のカービングを「バーンタイ レストラン」様のお料理に添えてメニューの写真を撮ったのは、お店を始められた7~8年くらい前かと思いますが、こうして今、同じように同じ料理に飾りつけた自分の作品を見て、その時の記憶が蘇ってきました。当時も気合を入れて精一杯のカービングをしたのですが、今回のカービングは前回とは比べ物にならない出来になったと思います。

ゴージャスに飾り付けられたテーブルを見て、ディレクターのHさんも、「すごいなぁ。こんなになるんや!」と言ってくださいました。カービングを料理に添えた写真はすでにお見せしていたのですが、実際に生でご覧頂く作品はインパクトがあったのではないでしょうか。

屋外での撮影となったため、お店の前には人だかりができました。ノンスタイルさんは、19時半より大阪で次の仕事があり、18時41分の電車に乗らなければ間に合わないとのことでした。時間が押していたのですが、ほんの少しの撮影の合間にも、通りがかったギャラリーの方々との記念撮影に応じていらっしゃいました。カービングの腕に加えて私が感心したのは、ノンスタイルさんの仕事に無駄がないことでした。ディレクターの方のリクエストに答え、的を得たコメントをし、NGがないのです。レストランでの撮影でも、ささっと仕事をこなし、走って電車に乗って次の仕事に向かわれました。今は東京にお住まいとのことで、朝5時半ごろに東京を出て、8時に大阪に着き、その後神戸へ。そして大阪での仕事を終えて東京に戻るそうです。

【写真】バーンタイレストランで作品を飾りました

カービングの取材が9時間ほどかかったので、この日はかなりお疲れになったことと思います。ノンスタイルの井上さん、石田さん、ありがとうございました。今後のお2人のご活躍をお祈りしています。ノンスタイルのお2人が大阪に向かった後も、お店の前では作品の撮影が続きました。夕方だったとはいえ、真夏の晴れた日でしたので、重い機材を扱うカメラや音声の方は勿論、皆汗だくになりながらの撮影となりました。「バーンタイ レストラン」様には、冷たいお茶を振舞って頂き、私達にとっては嬉しい清涼剤となりました。ありがとうございました。

取材が無事に終わり、全員がヘトヘトだった中、最後までディレクターのHさんと ADのTさんが現場の後片付けにも気を配り、帰って行かれた姿勢は、正に「飛ぶ鳥後を濁さず」。取材スタッフの皆様、大変お世話になりました。

取材後も事実確認やナレーションの言い回しなどの確認の為、毎日何度も電話がありました。その度に、真摯な姿勢で取り組んでくださっていると感じました。

丸1日かかった取材内容をどうやって数分のVTRにまとめるのか、想像がつきませんが、9月7日の放送日を楽しみにしたいと思います。

2008.08.27

(放送終了後の感想については9月10日のブログにて。)