05年タイ旅行報告
-2005.05.28~2005.05.31-

タイでカービングのレッスンをすることを目的に、8人の生徒さんと一緒に、バンコクに行きました。 4月5月は、常夏のタイでも最も暑い時期で、私達が訪れたときも、サウナの中にいるようでした。

着いた日は、夕方でしたので、本屋さんにカービングの本を見に行き、その後夕食へ向かいました。カービングの本は、あまり日本ではないので、 本棚に数種類並ぶカービングの本に、皆さん興味津々。あまりに熱心に見て、たくさん購入したので、 私達がレジに並んでいたとき、本の整理をしていた店員さんが、「何の本を買って行ったんだ?」という風に、 私達の見ていた本棚の本を見に行っていました。

夕食は、最後の日にカービングを教えてくださる先生のホテルのリバー・クルーズ・ディナーへ。先生にご挨拶し、船に乗船。 チャオプラヤー川をゆっくり進み、ライトアップされたお寺や橋が美しく、暑さも忘れ、ほっと一息つきました。


2日目は自由行動の日。私と一緒に街中を散策してくださった方は、スーパーの食料品売り場や市場へ行き、 タイの野菜や果物、スパイスなどを見たり、買ったりしました。この時期は、暑いのですが、果物が一番豊富に出回る時期でもあります。 市場では、果物を試食させてもらったりして、気に入ったものを買いました。ライチは実が直径4cmほどもあり、とてもジューシー。 マンゴーも日本で買うより、一回り大きく立派で、太陽の恵みが一杯の濃厚な味でした。

夜は夕食後、余力のある方とルンピニー・ナイト・バザールへ遊びに行きました。日中暑い中、よく歩いたのにもかかわらず、 ほとんどの方が夜も一緒に出かけました。皆様タフでした!


3日目は、この旅行のメインのカービングのレッスンを行いました。ホテルの会議室を貸し切って、3時間みっちりレッスンです。 皆さんにとっては、初めてレッスンを受けるタイ人の先生。日本語は通じません。しかも男性お2人だったので、 皆さん最初はとても緊張した雰囲気で、怖いくらいシーンとしていました。私も、いつもカジュアルな先生がネクタイ姿だったので、 びっくりしましたが(笑)高級ホテルの会議室でのレッスンだったので、きちんとした服装で来てくださったのでしょう。

レッスン風景

【写真】レッスン風景

前半の課題は、かぼちゃで作るバラ。タイのかぼちゃは肉厚で、果肉が6cmくらいあります。日本のかぼちゃは、せいぜい3cmほどの厚みしかないので、 タイではかなり大きなバラを作ることができます。また、果肉が柔らかいので、花びらを薄くカットして、指で優しく後ろに折り曲げます。 柔らかい表情を付けると、まるで本物のバラのよう!このような細工は、日本ではできないので、皆さんにとっては初めての経験です。 試行錯誤しながら奮闘しました。出来上がった作品を並べて写真を撮りましたが、どの作品もとてもきれいに仕上がっていて、びっくり。 皆さん、初めての課題なのに、雰囲気のあるバラに仕上がっていました。

かぼちゃで作ったバラと、ある生徒さんのパパイヤの作品

【写真】かぼちゃで作ったバラと、ある生徒さんのパパイヤの作品

後半の課題は、パパイヤを丸ごと使い、表面に花の模様をカットします。日本では、ほとんど流通していないタイのパパイヤ。 先生が準備してくださったのは長さが25cmくらいの立派なものでした。皮が濃い緑で、果肉は赤に近いオレンジ。 コントラストの美しい熟れたパパイヤでした。それぞれ微妙に違ったデザインで、なかなかの大作に仕上がりました。

3時間はあっという間に過ぎ、楽しいひとときでした。この1時間後にチェックアウト→夕食→空港へ。生物は持って帰れないので、 作品はホテルの部屋に残しました。「名残惜しい!さようなら、かぼちゃさん、パパイヤさん。持って帰りたい~。」といいながら、 帰国の途につきました。