タイ伝統文化フルーツカービングコンテスト
2009年10月19日名古屋のオアシス21にて、日本タイカービング協会主催、
第1回タイ伝統文化フルーツカービングコンテストが行われました。
こちらは、タイでは著名なペンパン・シッティライ先生のカービングです。
先生は、コンテストの審査、表彰、デモンストレーション、懇親会にご参加くださる
為に来日されました。先生の来日は、富松みつる先生のご尽力によるものです。
書籍もたくさん出版されていて、私も数冊持っており、以前より憧れていた先生
です。今回お会いすることができ、嬉しく思っています。
また、今回のコンテストには、50名のエントリー、2名の欠席で48名の参加が
ありました。私は、5人の審査員のうちの一人として作品の審査を致しました。
事前に申し合わせはなく、審査員は各々審査をした結果を持ち寄り集計しま
したが、私の審査は、タイ人の先生お二人の審査とほぼ一致しており、
役目を果たすことができたと感じています。
当日は、中部氷彫会のアイスカービングの大会が同時に開催され、
ギャラリーも多く、盛況なイベントだったと思います。
コンテストは、観客の方との距離が近く、48名の方々が一斉にカービングをし、
出場者の方々のカービングに対する熱意を感じました。皆様のご健闘は
ギャラリーにビンビン伝わったと思います。
出場者の方々のレベルも高く、このような機会を通じて、カービング技術の向上に
切磋琢磨していけたらと思います。
この度、ペンパン先生と審査をさせて頂き、先生のタイ文化にこだわる姿勢や
カービング作品の細部に及ぶ技術の評価は、大変参考になりました。
デモンストレーションの際も、切った後のクズの処理や、素材を支える持ち手の
位置なども細かく注意をされ、カービングに対して全てを「美しくする」ことに
強い信念をお持ちでした。83歳とのことでしたが、エネルギッシュな先生で
いらっしゃいました。
大変多くの方々が、コンテストに関わっていらっしゃいました。私も少しですが
お手伝いできたことに感謝致します。