日本丸・登しょう礼
12月1日13時より、日本丸の出向セレモニーが行われました。
神戸の関係の方々からの挨拶や感謝状授与などの後、
出港の準備が始まりました。
この日は、帆船最高の儀礼と言われる「登しょう礼」
・・・離岸時に港や歓送者に対して感謝の意を表し、
実習生全員が白い実習服に身を包み、
甲板より高さ45mのマストやヤードに登り、
脱帽して「ごきげんよう」を三声する帆船最高の儀礼といわれるもの・・・
(みなと総局HPより)が行われました。
「登しょう礼」の為、実習生の方々が、号令を合図に縄ばしごを登り始めると、
観客から「おー!」という歓声と拍手が沸き起こりました。
全員が配置に着いて、号令によって帽子を取り、「ごきげんよう」と言って
帽子を振ります。
片手を離すことになるので、バランスを取るのが難しいのではないかと思います。
12月10日には、実習生の方々は実習を終えて船を下りるそうで、
実習終盤の為か、皆さん自信に満ちた姿に見えました。
ただ、この日は風がきつくとても寒かったので、
薄い綿の上着しか着ていない、はだしの実習生の方々には、
かなり辛かったことと思います。
「登しょう礼」の後、実習生が甲板に正立し、日本丸は出港していきました。
港につながれていた縄が外されると、船がすうっと離れました。
なんだかその瞬間、とても寂しく感じました。
船は、方向を変える為にUターンしたのですが、
写真に写っているように、日本丸の前の方を小さな船が押してUターンさせました。
実習生の方々は、姿が見えなくなるまで甲板で帽子を振ってくださいました。
日本丸が、1週間も神戸に滞在したことは、異例の長さだったと思います。
その為に、なぜか情が移ってしまいました。
2月にまた来神されるとのことなので、是非また見に伺いたいと思います。