12月のスイカ
先日のレッスンで、受講生の方が、「すいかが、880円で売られていた!」と
持ってお越しでした。
お話を伺うと、レッスンの後、どちらかにカービングをして持って行って差し上げ
るご予定とのことでした。
しかし、少し前に手をお怪我されて、まだ完治されておられないようで、硬い
スイカの皮を切るのは、大変なご様子。
それで、「私が彫りましょうか。」と申し出て、彫らせて頂きました。
レッスンの時間内でしたし、あまりデザインを考える時間はなかったので、
目新しい模様ではありませんが、メリハリのある仕上がりになりました。
自分から彫りましょうかと申し出た手前、綺麗に完成できたのではないかと
思い、ほっとしました。(普段は、作品作成は、ご注文を頂いております。)
昔は、作品を仕上げるのに時間がかかり、しかも綺麗に彫ることもできな
かったのに、やっと、「ちょっと彫ってみましょう。」と言って、
「”ちょっと”で、できるようになったなぁ・・・」と、しみじみ感じました。
イベントの際など、カービングの経験がない方に作品を見て頂く機会があると、
「こういうのが、”ちょっと”あると、いいわよねぇ。」と、よく言われます。
その時に、技術が未熟だった私は、「”ちょっと”に見えるけど、”ちょっと”な
時間では、できないのよねぇ。」と、落胆にも似た気分になっていました。
しかし、「ようやく、”ちょっと”の時間で、できるようになったなぁ。」と思いなが
らも、「ここまでになるのに、時間かかりすぎ!」とも思い、やはり落胆した気
分にもなりました。私は、タイ人の先生にカービングを習ったので、あまり
言葉で的確な説明を受けたことはありませんでした。
現在の私のところにお越しくださっている受講生の方々とは、上達のスピー
ドが全く違うと感じます。日本語が通じる為だと思いますが、皆さんのほうが
ずっと速く上達されていらっしゃると思います。