砂糖か塩か・・・
こちらは、タイフードフェアでのタピオカとココナッツミルクのデザートです。
私が、このデザートを食べようとしていたとき、同席してたタイ人シェフの方が、
「塩を振ると美味しいわよ。」と言いました。
アドバイスをしてくれた彼女は、フルーツを食べるときに塩を振りませんが、
別のタイ人スタッフの方は、フルーツを食べる時に、毎回テーブルに置いてある
塩をかけていました。
ビュッフェでお皿に取り分けたオレンジに、毎回塩をかけるのです。
私がそれを見て、タイ人だなぁと思い、笑うのですが、ほかのタイ人の方は
誰も驚かないし、塩を振っているご本人も、「何?何で笑ってるの?」と、逆に
不思議がっていました。
タイに行くと、ほとんどのタイ料理店には、「絞ったミカンジュース」があります。
1杯のグラスには、生のミカンを数個絞ってあり、果肉も含まれています。
旅先では生の野菜や果物を取る機会が少ないので、「絞ったミカンジュース」を
頼むことがありますが、必ず塩が入っています。
それは、隠し味の域を超えて、はっきりと塩が入っているのを認識できるほどの
塩味がします。
以前、タイ人の方にカボチャを使ったデザートの作り方を習った時も、
「塩を入れると味がよくなる。」と言って、塩を入れていました。
勿論、お菓子作りの際には、隠し味というか、甘みを増す目的のために塩を入れる
こともありますが、タイの方は、「デザートには、塩」という考えも自然なようです。
タイ人は、料理には砂糖を足すのに、デザートには塩を足す。
私は、タイ料理を頂くようになって、味に対する許容が大きく広がりました。