2007/9/8 土曜日

ぶどう柄の冬瓜

Filed under: カービング, 生徒さんの作品 — mtd @ 21:50:07

夏の終わり頃に、毎年レッスンで冬瓜の課題をします。

こちらは、Tさまの作品で、ぶどう柄のキャンドル・シェードです。

tsurumo02.jpg

右下に立てかけているのは、フタの部分です。

冬瓜の上側にぶどうの葉っぱの模様を作り、切り取ってフタにしています。

下側を切り取って、中味をくり抜き、筒状にします。

そして、自由にぶどうの葉っぱや実の柄をカービングします。

出来上がったら、中にキャンドルを入れて灯します。

冬瓜は大きくて、まるで陶器か何かのライトのような雰囲気になります。

冬瓜で作るぶどうの柄のキャンドルシェードは、私の好きな作品のひとつです。

2007/9/5 水曜日

カットしたハニデューメロン

Filed under: カービング, 料理 — mtd @ 22:36:58

最近気に入って、よくカービングするのが、

この“カットして頂くためのハニデューメロン”です。

cuthoney38.jpg
丸ごとのメロンを、カットする大きさ(食べたい大きさです!)を想定し、

その中にそれぞれ模様をカービングします。

カットされてしまっているメロンの皮にカービングするのは、

果肉がむき出しになっているので不適切ですが、

丸ごとのメロンがあるときは、とてもお勧めです。

丸ごとのメロンなので、細工をそれぞれに入れていくのは、

想像するより根気のいる作業です。

あまり時間のかかる細工だと息切れしてしまいそうになりますが、

シンプルな模様でも十分楽しめます。

模様を入れた皮の部分を立てて盛り付けます。

(果肉を全て切り落とさず、少し残しておくと立ちます。)

美しいカービングを鑑賞しながら、ゆっくりとデザートを頂く・・・・・

カービングをしていてよかったなと、穏やかな喜びを感じます。

2007/9/2 日曜日

マーライ

Filed under: カービング, 生徒さんの作品 — mtd @ 0:03:31

以前のパーティでもご紹介したYさまが、

後日もう一度マーライを作ってくださいました。

marai01.jpg

タイでは、仏教関係のお供えにしたり、お守りのような感じで、

車のバックミラーに吊り下げたり、結婚式で新郎新婦が手首に通したりして

使われている、生の花を縫い連ねたものです。

こちらは、そのマーライをカービングで作った作品です。

実は、この野菜で作ったマーライは、私が数年来カービングしてみたいと

思っていた作品でした。

タイのコンテストで、このマーライを得意としているシェフがいらっしゃり、

毎年作品を拝見しては、「素敵だなぁ。どうやって作っているんだろう?」と

疑問で仕方ありませんでした。

花などのモチーフは、初めて見るデザインのものでも、

作り方は想像がつくのですが、このマーライの持ち手の部分だけは、

どうしても作り方がわからなかったのです。

カービングをしたシェフを見つけては、

「この上の部分は、スライサーでスライスして縫っているんですか?」と聞いて、

「そうだよ。」と教えてくれるのですが、細かいタイ語はわからないのと、

やってくれる身振りだけでは想像がつかず、ずっと疑問でした。

しつこく3年間聞き続け、去年ようやくわかったのです!

スライスして、その後、野菜をたたんで縫い付けていくのですが、

これこそ、文章で書いて説明するのは難しいのです。

「これは、身振りで説明されても、わからないなー。」と思いました。

自分で実際に作ってみて、想像以上に手間のかかる作業で、

「このマーライを幾つか作って、さらに他の作品もたくさん作って

展示しているなんて、どんなに作品製作に時間がかかっているんだろう?」と

感心するばかりです。

さて、こちらの作品の赤は、ビーツで作られています。

赤い花は、バラになっています。

ガクの部分は、きゅうりの端で作っています。 1本のきゅうりで2個しか作れ

ません。

白いところは、さつまいもで作っていて、ジャスミンの花になっています。

さつまいもは硬いので、花を作るのも時間がかかりますし、

縫い付けるのにも力がいります。

また、ビーツはカットすると血のような濃い赤い汁が出ます。

作業中のキッチンをご主人がご覧になって、びっくりされたとか。(笑)

こちらの作品も完成度が高く、本物のマーライのようです。

Yさま、お疲れさまでした!

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